久しぶりに家族で「あかん遊久の里鶴雅」に泊まってきました。
メンバーは、母と私、そして娘たち。

いわゆる“三世代女子旅”ってやつ…だけど、そんなキラキラしたものじゃなかったかも。
「仲良く温泉♪」というより、「たぶんこれが最後かもしれない…」みたいなテンションで始まった今回の旅。
でも、湖は静かで景色は美しくて、娘たちは元気で、なぜかちょっと救われたような気もしました。
深刻な話もありつつ、でもちょっと笑ってほしいなって気持ちもあるので、肩の力を抜いて読んでもらえたらうれしいです。
はじまりはちょっとぎこちなく|久しぶりの再会と心の準備
今回旅を決めたのは、「もう会えない・会わないかもしれない」と思ったから。



というのも、私は、きっと、母が嫌い。
そんな気持ちを持ってはいけないってずーっと抑圧してきたような気がするんだけど、
でもさ、どうしても小さな嫌悪感がずっとずっと気持ちの奥深くに眠っていて、
私から連絡することは殆どないし、
電話が来ても、めんどくさいと思っちゃう。
なんでなんだろうな…どうしてこうなっちゃったんだろうな、と、考えること自体、もう遠い昔にやめてしまった。
過保護すぎ?管理したがる両親(※観覧注意)
小さいときから、両親にはすごく厳しく育てられた。
親に少しでも口答えをしたら鉄拳が飛んでくる。
そんな家庭だった。
ものすごく過保護で、例えばピアノをやりたいっていえば、当時の値段で50万円以上もするようなピアノをポンと買ってくれたり、習い事にも行かせてくれたりする反面、



髪を伸ばしてはいけないとかいう意味わかんない管理からはじまって、高校生になっても門限は6時。
友達の家に泊まることは、どんな理由があっても許されない。
やりたいことがあっても「あんたにできるわけがない」と全否定。
気に入らなければ、殴る蹴る。
何度も叩かれて眼鏡が飛んで行って壊れちゃったことも、髪をつかまれて鼻血が出るまで殴られたことも、ある。
大事なものを壊されたり破られたり捨てられたり、そんなことも日常茶飯事。
あ、もちろん、髪の毛を切られたことだって数知れず。



昔ってさ、私が小学生の時って聖子ちゃん全盛期の時代。
「前髪1ミリ切りすぎて~なんちゃら~♪」っていう歌があったくらいの、あの時期に、
前髪バッサリ切られたこともありました。
それも斜めに。←最先端のおしゃれじゃなくて、ただただまっすぐきれなかっただけの散切り。
それも、小学校の集合写真を撮る前日に。
書いてる今でも、胸が苦しくて、涙が出そうになってくる。



でもさ、あの人たちは「それがしつけ」だと思ってるし「しつけをしたから」私がいい子(?)に育ったと思ってる。
あとね、私、小学校時代「肥満児」だったんですよ。
身体測定があると必ず保健室に呼び出されてた「肥満児指導」みたいなやつやらされてた。
赤ちゃんの時から、泣けばなんか食べさせる。とりあえずなんか食べさせる。
肥満児にしてしまった、っていう親の葛藤とか、もうちょっと健康に気を付けたほうがいいという学びとか、そんなの一切なし。
「だっていっぱい食べるんだもん(笑)」って感じ。
そんな人たちだから、私が何を言っても、話し合っても、理解しあえることはないんだよね。
ただ、怒りのスイッチが入っていないときは、たぶんすっごく大事にしてくれてたんだと思う。



だから、いわゆる一般的な「毒親」とは違うと思ってた。
でもさ、でもさ、
自分が親になってみて、いろんな知人友人家庭を見ても、ウチみたいな親って見つけられなかったんだよね。
やっぱ毒親なのかな?いや、でもいろいろやってくれたし、愛情は注がれていたはずだから毒親ほどではないのでは?
っていう、気持ちの揺らぎがずっと続いてる。
今回、旅を決めた理由
3年前に父が亡くなって、母も若干弱ってきたように見えたし、
私の子どもたちも大きくなって、なかなか全員のスケジュールを合わせるのが難しくなってきたから、
もしかしたら最後の旅行かもしれない。と思って。
でもさ、行く前はこんなことになるとは思わなかったんだよ。



普通に楽しんで、また当分会わなくなるけど、いい旅だったね、楽しかったね、って終わりたかったんだよ。
なんか、人生って本当に難しいよね。
多分、もう二度と会わないかもしれないような結果になっちゃったんだけど、
それが良かったのか悪かったのか、今でもわかりません。
あかん遊久の里鶴雅 別館・雅



今回はちょっと…だいぶ奮発して、あかん遊久の里鶴雅 別館・雅に泊まりました。
鶴雅は何度か泊まったことがあるんだけど、
なんとなく、最後になるかもしれないっていう予感があったからなのかもしれないけど、
別館・雅というお部屋の
【創業70周年記念】カムイルミナチケット&バルデパンドリンク付き/夕食バイキング・朝食バイキング
を予約しました。


別館・雅はいわゆる「クラブフロア」みたいなもんなので、いろんな特典が付きます。
まずは、
■アーリーチェックイン/14時(通常15時)
■レイトチェックアウト/11時(通常10時)
このおかげで、本当にゆったりできました。
アーリーチェックイン・チェックアウトって、一休のダイヤモンド会員特典でよくついてくるものなんですが、



鶴雅の場合、別館に泊まりさえすれば、ダイヤモンド会員特典と同じレベルのサービスが受けられます。
さらに、
■専用ラウンジ


種類は多くないけど、全面窓から湖と森が見えて、本当に心が洗われる気がしました。
ちいちゃいバンビちゃんとお母さんもいたよ!




これ以外にも、超おいしそうな牛乳と、あとソーダ類、ウーロン茶とか、コーヒー紅茶などがあったよ。
■お夜食サービス
夜鳴きラーメン、食べてきました!
夜ご飯はビュッフェだったので、おなかはちきれそうになりながらも美味しくいただきました。


半ラーメンだったので、何とか食べられたよ。
木彫りの熊のおしりもかわいかったから見てほしい。





私、実は「一休ダイヤモンド会員修行」をしているんですよ。
5月に行った台湾のホテル代と、今回の阿寒のホテル代を合わせて、



あとちょっとなんか頑張れば、ダイヤモンド会員になれる「半年で30万円」達成できそうなの!
宿泊料金…14万4800円
ポイント利用…5,792円
総額…139,008円
※一休トータル:(台湾:125,800円)…264,808円←あと35,192円
あとちょっとがね、なかなか難しいんだけどね。
ちょこちょこ食事に行くしかないかなって思ってる。
前回は、このあとちょっとってところでダイヤモンド会員になれなかった悔しい思いがあるから、今回は何とか、頑張りたい!
っと、話がそれちゃった。
鶴雅は本当にごはんがおいしい!っていうか、食べきれない!!!
鶴雅は今まで何度かお泊りしたことがありますが、やっぱり目玉はごはんじゃないでしょうか?
朝食・夕食共、バイキング形式で、和洋中、到底全部食べ切れないくらいの種類。


とはいえですね…



ごはんのすばらしさをアピールするポイントなんですけどね、写真ほとんど撮ってないんですよ…。
実は、お泊りした日の夕食、そして次の日の朝食までは、何とか楽しく時を過ごしていたんです。
事件は朝食後、帰るよって時に起こりました(笑)
事件ってw
母とさよならすることを決意した朝
ウチは、というか、私はそこまで裕福ではないの。
子どもたちはまだまだ学生で、めちゃくちゃお金がかかる。



私立に二人を行かせるって、本当に大変で、毎月自転車操業みたいなもんなのよ。
その中で、せっせと小遣い稼ぎを頑張って、そんで、今回のホテル代をねん出したんですよね。
飛行機代は夫にお願いして出してもらった(夫は快くポンと出してくれたよ。JAL正規便しかなかったから高かったけど…)
うちの夫婦、そこまで仲良くないっていうか、なんだろう、ちょっと壁があるじゃん。
だから、お願いするのも、私としてはちょっとさ、申し訳なさがあるのよ。
今回の旅で、私の貯金も相当減ったのにさ。
そんな頑張って準備をしたのに。
孫たちだって、バイト休んで予定合わせて時間作って来てくれたのに。
旅の最後に、もう帰るよって時に、なんかね、ちょっとね、ここでは書けないけど、ものすごく私をバカにするような言葉を吐いたのよ。あいつ。



何て言うのかな、私を試すような、脅すような、コントロールしようとしてきたんだよね。
そこで、どうしてそういうことを言うのか?
抗議をしたけど、もう「おかあさん悪くない!」一点張り…



そこで、この旅を終えました。
次の日も、別のところに行く予定は決まっていたんだけれど、私だけそれに参加せず。
一人で、バスで釧路市内まで出て、そこでビジネスホテルを取って、一人で時間をつぶしました。
丸1日半も。
釧路…申し訳ないけど何もなかったw
駅前寂れすぎてて、歩いても歩いても、何の店もなかった。
うちの子どもたちは、申し訳ないと思ったんだけど、母と一緒に旅行を続けてもらったんだよね。
子どもたちもそれでいいって言ってくれたし。
これが私にできる最後の親孝行かもしれないなって。
私が「孫」を取り上げることはできないからね。
孫には優しいし。



その後も、「老い先短い母親にそんな態度をするなんて」って感じの非難のメールが来たけど、もうね、疲れちゃって。
「あんたがそんな態度なら、こっちにも考えがあるからね!」みたいなね。
じゃあ、どうぞその考えを発動してください…
子どものころと違って、暴力を振るわれても負ける気しないし、金銭的な制裁与えられても、私は自立しているので痛くもかゆくもないし、
もうお母さんに会えないって言われても、全然悲しくないんだよ。
逆に、あなたのほうが困るんじゃないの?
なのに、どうしてこうまでして自分の子どもより上にいたいんだろう。イニシアティブを取りたいんだろう。コントロールしたいんだろう。
旅の終わりに感じた「これでよかったのかも」という気持ち
ただただ、かわいそうな人だなっていう感想。
でもさ、母って周りには本当に慕われてるんだよね。
すっごく外面いいから。



そして私の弟には、こんな殴る蹴るの「しつけ」をしたことないんだよね。
私にだけ。
私は口答えして生意気だから。なんだって。
そうなんだよね、そういえば昔から私にだけ異常に厳しい。
多分、昔の田舎の人に多い、男尊女卑が強いのかもしれない。
それに気づいてしまったから、なんか、あの人にとって私って何なんだろう、って思っちゃって。
そしたらさ、もうこれでよかったんだろうなって。
もう二度と会わないかもしれないけど、私は本当に自由になったのかな?って。
そうだね。
もう何年も実家に帰ってないっていう時点で、答えは出ていたのかもしれないんだけど。
そんな感じで、私の母との旅は終わりました。
あーあ、すっごく長くなっちゃった(笑)



阿寒湖のことも一休のことも、もっともっと紹介したかったんだけど、全部持ってかれたwww
この記事を読んでくれる人がいるかどうかわからないけど、備忘録として、そして私の心の拠り所として、思いのたけを記してみました。
私にとって、人生の岐路になることは間違いないのかも。
生んでくれたこと、育ててくれたことは本当に感謝している。
でも、お互いのために、もうサヨナラしよう。
今までありがとうございました。お世話になりました。さようなら。
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